松尾芭蕉

物言えば唇寒し秋の風 こちら向け我もさびしき秋の暮 この道や行く人なしに秋の暮 旅に病で夢は枯野をかけ廻る 朝顔や昼は錠おろす門の垣 蕣や是も又我が友ならず 月を侘び、身を侘び、つたなきを侘びて、侘ぶと答へむとすれど、問ふ人もなし。なほ侘び侘びて、 侘びて澄め月侘斎が奈良茶歌